FXの自動売買を安定して運用するためには、VPS(仮想専用サーバー)の利用が欠かせません。特に、MT4を使用する場合、Windows対応のVPSは安定性や操作性の面で非常に優れています。
しかし、初めてVPSを利用する方にとって、「なぜWindows VPSが必要なのか」「どのように接続するのか」という疑問を抱くことも多いはずです。
この記事では、FX自動売買にWindows VPSが必要な理由を解説するとともに、実際の接続手順をわかりやすくご紹介します。これを読めば、初めての方でも迷わずVPSを活用できるようになります。ぜひ、安定した自動売買環境を構築するための参考にしてください!
前回の記事はこちら。
FX自動売買専用VPSの契約手順
目次
Windows VPSがEA稼働に必須な理由

MT4を最適に動作させる環境を提供
Windows VPSは、EAを稼働させるための主要プラットフォームであるMT4(MetaTrader 4)やMT5が設計された環境を提供します。
Windows以外の環境でも動作は可能ですが、互換性の問題や動作の不安定さが発生することがあります。Windows VPSを利用することで、MT4を本来のパフォーマンスで動かすことができ、EAの運用に最適な環境を整えることができます。
24時間365日安定して稼働できる
自宅PCでEAを稼働させる場合、電源が切れたり、インターネット接続が不安定になったりするリスクがあります。一方、Windows VPSを使えば、24時間365日連続で動作する環境が整っています。これにより、EAが取引を中断することなく、安定したパフォーマンスを発揮できます。特に、FXの自動売買はタイミングが重要なので、安定した稼働環境を確保することが成功の鍵となります。
高速で安定した通信環境と高いセキュリティ
VPSは専用の高速インターネット回線を使用しているため、スリッページ(価格のズレ)や約定遅延などのリスクを最小限に抑えることができます。また、専用サーバーならではの強固なセキュリティ対策が施されており、自宅PCよりもウイルスや不正アクセスのリスクを低減できます。これにより、取引に集中できる安心感も得られます。
Windows VPSに接続する手順を解説

VPS(仮想専用サーバー)は、FX自動売買EAを安定して稼働させるために欠かせないツールです。この記事では、初心者の方でも迷わずに設定できるよう、画像付きでWindows VPSへの接続手順を分かりやすく解説します。
リモートデスクトップ接続アプリを活用した具体的な操作方法を一歩ずつ紹介しているので、初めてVPSを使う方も安心して進められます。このガイドを参考に、MT4の環境を整え、安定した取引を始めてみましょう!
Windows標準のリモートデスクトップ接続アプリを使用した手順
リモートデスクトップ接続は、Windowsに標準で搭載されている便利なツールです。このアプリを使うことで、VPSに簡単に接続し、FX自動売買EAやMT4をスムーズに操作できます。
画像付きで手順を詳しく解説し、初心者の方でも迷わず設定を進められるようにお手伝いします。
1. 「ファイル名を指定して実行」を開く
・デスクトップ画面左下にあるWindowsマークを右クリックします。
・表示されたメニューからファイル名を指定して実行を選択します。


2. リモートデスクトップ接続アプリを起動
・「ファイル名を指定して実行」のウィンドウが開いたら、検索ボックスに「mstsc」と入力します。
・入力後、「OK」をクリックします。

3. コンピューター欄にIPアドレスを入力
・リモートデスクトップ接続アプリを起動すると、接続設定画面が表示されます。
・「コンピューター(C)」の欄に、VPSサービスから割り当てられたIPアドレスを入力します。
・入力後、「接続」ボタンをクリックしてください。

4. ユーザー名とパスワードを入力
・接続を開始すると、ログイン画面が表示されます。
・ユーザー名には「Administrator」を入力します。
・パスワードには、VPSサービスから割り当てられたパスワード、または自分で設定したパスワードを入力します。
・入力が完了したら、「OK」をクリックしてください。

5. 接続警告を確認
・「接続の確認」の警告画面が表示されます。
・「このコンピューターへの接続について今後確認しない」にチェックを入れます。
・その後、「はい」をクリックしてください。

6. Windows Serverへの接続完了
・Windows Serverの画面が表示されるはずです。MT4を使ったEAの設定や操作を始めることができます。
VPSに接続する手順でよくある質問

VPSに初めて接続する際、いくつかの疑問や不安を感じる方も多いでしょう。
ここでは、よくある質問とその解決方法をわかりやすく解説します。これを参考にすることで、スムーズに接続手順を進められるようになります。
IPアドレスやログイン情報がわからない場合は?
IPアドレスやログイン情報は、通常、契約したVPSサービスから送付される確認メールや、サービスの管理画面で確認することができます。
契約時に受け取ったメールには、必要な情報が記載されているので、まずは受信トレイや迷惑メールフォルダを確認してみましょう。
万が一、メールが見つからなかったり、管理画面で情報が確認できない場合は、VPSサービスのカスタマーサポートに問い合わせてください。
サポート担当者が適切な方法で情報を提供してくれるため、スムーズに問題を解決できます。多くのサービスでは、問い合わせ用のチャットやメール、電話窓口が用意されているので、安心して利用してください。
リモート接続ができない場合の対処法
- インターネット接続を確認: 自宅のインターネットが正常に動作しているか確認してください。
- IPアドレスが正しいか確認: 入力ミスがないか再度確認します。特に「0」と「O」などの類似文字に注意が必要です。
- VPSの状態を確認: VPS自体が正常に動作しているか、サービス提供元のステータスを確認しましょう。
接続時の警告が表示されるのはなぜ?
リモート接続時に警告画面が表示されるのは、セキュリティ確認の一環です。
- 「このコンピューターへの接続について今後確認しない」にチェックを入れることで、次回以降の接続時に警告を省略できます。これは通常の動作であり、安心して接続を進めて問題ありません。
VPSの画面が真っ暗になる場合の対処法
- VPSがスリープモードに入っている可能性があります。VPSサービスの管理画面から再起動を試してください。
接続方法がわからなくなったらどうする?
VPSの接続方法がわからなくなった場合や手順に迷った場合は、契約したVPSサービスの公式サポートページを確認しましょう。
公式ページには、接続手順の詳しい解説やよくあるトラブルの対処法が記載されています。また、図解や画像付きの解説も多いため、初心者の方でも視覚的に理解しやすくなっています。
まとめ
Windows VPSを使えば、FX自動売買EAを24時間安定して動かすことができます。
接続や設定が初めての方でも、本記事で紹介した手順を参考にすればスムーズに始められるはずです。VPSを導入することで、通信トラブルや電源の問題を気にせず、安心して取引を続けられる環境が整います。
また、リモートデスクトップを使うことで、自宅以外からでも簡単に操作が可能になります。
これからFXの自動売買を始めたい方や、より安定した取引環境を目指す方は、このガイドを参考に一歩ずつ進めていきましょう。VPSを活用して、安心・快適な自動売買の運用を実現してください!
次回の記事はこちら。
FX自動売買EAをMT4に設定する手順